昨日書いた『銀色のジェット』の歌詞に
君が捨てたこの都会で生き続けるよ
失うものなど もうこれ以上 無いから
いつの日か君のように
逃げるかもしれないけど
というフレーズが最後のほうにあります
『逃げる』・・・
それで思い出した映画があります
『BU・SU』監督:市川準、主演:冨田靖子1987年の作品で脚本内館牧子さんってのもすごい
性格ブスの高校生麦子(冨田)が東京で置屋を営む叔母さん(大楠道代)の家に預けられ、芸妓たちの手伝いをしながら、学校の文化祭の出し物「八百屋お七」を成功させようとする姿を通し、徐々に大人になる過程を映す。
実家で母親(丘みつこ)と何があったのか分からないが、私はこの母子の姿がどうしても『ホットロード』(紡木たく)の和希と母親に被ってしまう・・・
大楠演じる置屋の女将の叔母が、麦子に
逃げて、逃げて、逃げ続けてりゃいいよ
そのうち本物が見つかるさ
というシーンがある(だいたいそんな台詞で[emoji:e-330]
いやな事があると逃げだしてしまう私には
このシーンは戒めとして強烈に心に残っている
まぁ、自分がこの『櫓のお七』を人形振りで名披露目にしたいと思っていたせいもあるのかもしれないけど・・
人生にも、社会にも、会社にも、
実はどこにもリセットボタンなど無い
無理矢理に仮想リセットボタンを作り出して押したが為に
逃げ出すこともできなくなってしまうのだ
逃げたって、いいのかもしれない
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