1年に1度、たった1人の人に会えるとしたら誰に会いたいですか?
そういう事を書こうと思った時にふと浮かんだ顔・・・
HALさん・・・
後にも先にも、彼のような人には出会えないだろう
仕事ぶりや性格は星野仙一そのままの人で
風貌は空手をやるトヨエツって感じ(笑らうな!)
一番私を知っていたし、「お前も俺のことよくわかるね」と言っていた
HALさんの得意客の119名の団体予約が
集中予約室のミスで抜けていた
その穴に、近ツーのオンラインが落ちてしまっていた
JTBや近ツー相手では、もうどうにも出来なかった
640名のキャパがあっても
部屋割りをどう工夫しても、姉妹店に振っても
119名は収まらない
宿泊単価@15,000、宴会場舞台条件、太鼓ショー付き
本マグロ1刀実演付き、土産@5000付き
すべてなくなった・・・
キャンセル確定の時の、真一文字に口を結んだHALさんの顔が忘れられない
その夜は、私からは電話はしなかった
22時・・・携帯が鳴る
「今終わったよ・・・ちょっと出てくるか?」
いつものように7−11で缶ビールを買い
いつもの場所に車を走らせる
何も言わずにいた
カーテレビは久米さんがニュースを読み上げる
「こんなこと、初めてだよ・・・参ったよ」
星野仙一も、どこかで泣き言いうことがあっただろうか?
男の仕事だから、なんと答えてあげていいか分からずに
ただ「うん、うん」としか言葉が出なかった
50を前にした男の人でも涙を流すことを初めて知った
みっともなくない
哀れでもない
かといって、愛おしさを感じてもいない
ただの疲れた中年でもない
今はもうわからない
それから半年後、私は別の会社に勤めていたけど
HALさんとは相変わらずで・・・
2002年秋、23時頃、
休みで家にいるはずのHALさんから呼び出された
また泣いたらしい
でも、
この時は読売の優勝が決まったってことのうれし涙(爆)
誰かに会わせてもらえるなら
今、HALさんに会いたい
車のどこかに、増田俊男の本をまだ乗せてますか?
まだ、読売を応援していますか?
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